エステサロン・自宅サロンの開業準備を徹底解説!開業資金・資格と成功の秘訣!

開業・集客 ハウツー

さて、エステサロンを開業するにあたってまずは事前の準備が必要になってきます。もちろん開業するということに対してワクワクすると思います。

しかし、想像や想定だけ開業するのはリスクが高いので、まずは開業するにあたって準備しなくてはいけないものが存在します。
今回はそんなエステの開業に関する資金・資格などの詳細をまとめていますので興味があれば最後まで読んでみて下さい。

エステサロン開業に必要な資格について

まず覚えておいて欲しいのは、エステサロンを開業するにあたって、特別な資格は必要ないということです。美容室やクリニックの開業などは国家資格や必要になっている反面、エステサロンは開業するにあたってハードルが低くなっているいます。

しかし、開業までのハードルが低くなっていることからも人気が高くなっており、競合が多くなっているというネガティブなポイントもあります。

また、エステでは開業に必須ではないものの、資格が全くないわけでもなく「認定資格」という資格が存在します。競合が多くなっていることからも、他社との差別化を図るためにも資格を持つということはプラス要素になります。

資格を取得しているエステティシャン=技術力が高いとイメージされるので、それだけでも興味を惹かれる材料になることでしょう。

エステサロンはコンセプトが重要になってくる時代

エステサロン開業において一番最初にするべきことは「サロンビジョン」を明確にすること、いわゆるコンセプトを掲げ、どんなサロンにしていきたいかということを考えることが必要です。

現在は様々なエステサロンが存在しますが、自身が運営する地域の特性まで考えることができれば非常に優位なスタートを切ることができる可能性が高まります。

①自分や一緒に開業するスタッフの強みを考える

まずは自分自身にどんな強みがあるのかというのを考えましょう。もし自身にエステに関する知識や知見、経験があるかどうか、実績などがある場合はPRに活用することができるかなど。

自身では全く強みを見つけられない場合は、一緒に働くスタッフやビジネスパートナーの強みを表に出してもいいでしょう。できることであれば、ポジティブな面もそうですが、ネガティブ面もこの時点で把握することができたら非常に強いでしょう!

②SNSを活用するブランディング

現在エステサロンのほとんどがSNSを活用したPRやマーケティングを行なっています。そのことからも、SNSで集客を行うことは最初から想定しておいた方がいいでしょう。

業務に時間を使うあまりSNSでのPRを怠ってしまうケースも多いのですが、少人数での運営であっても当番・担当などを事前に決めておいて、しっかりとルーティーン化することで少しずつ集客につながる可能性を高めることができます。

③開業する地域のリサーチ・競合リサーチ

できるだけ長く運営を続けるには、開業する地域のリサーチは必須です。近くには何があるのか、どんな層の人達が住んでいるのか、女性専門エステであれば女性が多い地域なのか、商業施設が近くにあるのかなど、様々な情報を把握しておく必要があります。

また、売上がある程度伸びてきた段階では地域を絞った広告配信をすることもできるので、まずは開業している地域からPRを始めることでどれだけ反響があるのかなどの施策も必要になってきます。

そして重要なポイントとして近くに競合他社は存在するのかということも事前に調べておくことも重要です。

事業計画をしっかり考えてから開業しよう

もし開業資金の借入などを考えている場合は、銀行のような金融機関や公的機関からの創業融資や助成金を受ける際に必要になってくるのが事業計画書です。

資金に問題がない場合であっても事業計画書は何かと役立つことが多く、経営するにあたって必要になってくる料金設定やお客様に合ったメニューなどを作成する際に、どの程度の価格帯であれば開業から何ヶ月で損益分岐点に到達するのか?など細かい数字を割り出す際にも必要になってきます。

物件探しで収益が大幅に変わる

開業する際に重要なことの1つでもある物件選びは、立地や規模によって期待できる収益が大きく変わってきます。近年では、物件を借りるのにかかる費用を節約するために、マンションでの自宅サロンを開業する人も少なくありません。

しかしマンションで営業するには許可が降りている建物でしか営業することができないので物件が限られてしまうことも多いでしょう。また、自身が希望している立地などには営業可能な物件が少ない、保証金が高く設定されている、敷金が通常の何倍もする。なんてこともあるので、全ての条件をしっかりと把握しておく必要があります。

また、内装工事を考えている場合は事前に物件の条件を確認しておく必要もあります。もちろん内装工事可能な物件は少なくありませんが、もし引っ越す場合、解約する場合は元に戻さなければいけないなどの条件も含めてしっかりと確認しておきましょう。

エステサロン開業に必要な届出について

エステサロンは開業した日から1ヶ月以内に「個人事業の開業届出(開業届出書)」を税務署へ提出する必要があり、開業届は所得税の申告に関わってくるので非常に重要な提出物となっています。

開業届はただ単に申告するために必要な書類だと思われてしまいがちですが、提出するメリットも多く含まれています。

・青色申告(最大3年間まで赤字を繰り越せることも可能)
・最大65万円の特別控除を受けられる
・開業名(屋号名)で銀行口座を開設することができる
・給付金を受け取ることができる可能性がある

提出していると受けることができる可能性のあるメリット

また、基本的にエステサロンは資格なしでも施術・開業することが可能となっていますが、施術方法によっては保健所への申告も必要になってくるケースも存在します。

エステサロンの開業に必要な費用について

さて、開業する心構えなども固まってきた段階で計算しておく必要のある「費用」。以下に開業にあたって計算しておくべき費用をまとめてみました。

①物件にかかる費用

まずは物件を借りる際に必要な費用として初期費用を用意しておく必要があります。初期費用は立地や物件によって異なりますが、営業可能な物件を借りるとなると、敷金・礼金は高くなることを予想しておき、大体家賃×半年ほどをみておいた方が良いでしょう。

また、内装工事をする場合に関しては自分のこだわりにもよりますが、150〜300万円程度をみておき、家具や機材、証明などをさらにこだわる場合はしっかりと計算しておきましょう。

②備品などのランニングコストがかかる雑貨

エステサロンを開業するあたって必須なタオルやシーツ、アルコール、オイルなどは定期的に必要な備品となってくることでしょう。もし費用に余裕がある場合は、備品をなるべく多めなロットで購入することで1個あたりの費用を軽減できるような購入方法がおすすめです。

また、エステサロンで使われているベッドは、自動式の物など様々なモデルがありますが、高い物であれば30万円ほどするベッドもあるので気をつけておきましょう。

③広告宣伝費用

エステサロンだけではなく美容院などのサロンは基本的にホットペッパーなどへの掲載を行っているサロンがほとんどです。どれだけ売り上げが少なくてもこれだけは掲載しておくべきと言われているので、まずはこの宣伝費用がかかってくることを想定します。

また、サロンの公式ホームページなどは必須と言えるので、自身で作成できない場合は10万円〜30万円程度見ておくか、サブスクなどの展開を行なっている業者に毎月数万円で作成・保守をお願いするかを考えておきましょう。

もし費用に余裕がある場合であれば、GoolgeやFacebookといった媒体に広告を出稿することで、想定しているよりも早く集客できる可能性があります。

開業資金について

エステサロンを開業するのに一番悩んでしまうのが開業資金だという意見も少なくありません。そこでまずは全て自分の貯金や借入などを使用するのではなく、資金調達を使い、ハードルを低くすることも開業するにあたって非常に効果的な方法の1つであることを覚えておきましょう!

助成金や補助金を活用した開業資金調達

一度は聞いたこともある助成金・補助金。自身が利用することになって初めて知ることも多いと思いますが、助成金とは「申請条件を満たしていれば限りなく受給することができる」といったものであり、一方補助金は経済産業省や中小企業庁が取り扱っている融資・補助金で「選考形式となっていることから必ず受給できるものではない」ものですが「助成金と同様に返済は不要」となっています。

おすすめは税理士を利用すること

エステサロンを経営するにあたって必ず経理業務や申告業務などをする必要がありますが、税理士が居れば話は別です。日々の経理なども丸投げすることもできますし、上記のような補助金・助成金などの申請も請け負ってくれるケースが多いでしょう。

また、国から新しく発表された補助金などの情報の収集なども早いので、自身では受給できると思っていなかったものであっても申請を進めてくれたりもします。

助成金の種類は以下の通り

キャリアアップ助成金

有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者(以下、「有期雇用労働者等」という。)の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成するものです。

参考:厚生労働省

有期雇用スタッフを正規雇用した場合に受給できる「正社員化コース」は、雇用から約1年半後にスタッフ1人あたり57万円を受け取ることができるようになっています。

②地域雇用開発助成金

雇用機会が特に不足している地域の事業主が、事業所の設置・整備を行い、併せてその地域に居住する求職者等を雇い入れる場合、設置整備費用及び対象労働者の増加数に応じて助成されます。(1年毎に最大3回支給)

参考:厚生労働省

③人材開発支援助成金

雇用する労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、職務に関連した専門的な知識及び技能を修得させるための職業訓練等を計画に沿って実施したり、教育訓練休暇制度を適用した事業主等に対して助成する制度です。

参考;厚生労働省

独自で行われている助成金

厚生労働省だけではなく、地域によっては各自治体でも独自の助成金制度が存在します。

分かりやすく説明すると東京都の働き方改革助成金は、フレックスタイム制や短時間勤務制度などを採用することで助成金が受け取れることで有名です。

以下のサイトで地域毎に行われている助成金を検索することができるので、開業予定の地域で検索してみて下さい。

全国の補助金・助成金一覧|使いたい補助金・助成金・給付金があるなら補助金ポータル
の補助金ポータルは、助成金や補助金を分かりやすくまとめた総合情報サイトです。各種補助金や助成金の申請方法、条件についての情報や関連ニュースなどをお届けしていきます。助成金についてさらに詳しく知りたい方は、無料相談窓口もあるので、お気軽にお問合わせください。

契約・店舗づくり・営業準備をしてやっとスタート!

資金問題も解決し、スタッフなども集まったとなれば後は物件などの契約を済ませ、備品などを購入するオープン前の作業に入ります。

まずは物件を契約

不動産会社やオーナー様と物件の契約を交わします。その際にできるだけ好印象を与えておくことで、今後何かがあっても助けてくれる可能性があるので、できるだけ丁寧に対応をしましょう。もし家賃交渉などができる物件であれば事前に交渉しておくことがおすすめです。

備品を購入・設置する

備品や消耗品はサロンによって異なりますが、まずは大きなものから用意しておくことでオープンが間に合わないということがないように揃えていきます。

大型備品

・ベッド
・クーラー
・エステ機材
・ライト・照明
・テーブル・椅子
・看板
・制服(スタッフ用)
・レジ機材

必須消耗品

・タオル(バスタオルからフェイスタオルまで)
・シーツ
・ガウン
・スリッパ
・トイレットペーパー
・ティッシュ
・ドリンク・おつまみ(客用)

事務作業に必要な消耗品

・ボールペン
・顧客リスト表
・ポイントカード
・領収書・レシート

おすすめな備品

・BGMがかかるスピーカー(アレクサなどでもOK)
・芳香剤
・歯磨きや化粧落とし
・コットン
・化粧水・乳液
・メイク用品
・香水

後は自分のオリジナルで店舗づくりを楽しみましょう

必須な備品は多いものの、オープンしてから必要になってくるもの、必要とされているものも増えてくるので、上記だけで運営が続けられるわけではありません。

自身で決めたコンセプトやイメージにできるだけ近いサロンにする為に日々様々なことを考えて投資して行く必要もあります。色々と大変なイメージを持ってしまいがちですが、何より自分の城だということを考えてできるだけお客様が満足してくれる場所にすることが仕事になってくるので、楽しんで仕事ができることでしょう!

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